イラストレーターのスランプ!NG行動と解決策は?現役のプロが回答します!

日本デザイナー学院さんのオープンキャンパスにて、実際に頂いた質問と回答をご紹介します!

今回はスランプに陥ったとき、どう克服すれば良いのかをお伝えします。
私の実体験も紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
イラストレーターのスランプとは?

長時間を描いていると、自分の絵が上手に描けているのかどうか不安になることがあります。しかし、スランプは誰しも経験する悩みです。
決して悩んでいるあなたがダメなのではありません。その点は安心してくださいね。
スランプとは、自分の引き出しがなくなっていて、スキルが頭打ちになっている状態のことだと私は定義しています。よって、スランプ中にはインプット作業に時間を割くことをお勧めしています。
スランプ克服!オススメの2つの方法

私がよく実践していたスランプ克服法は以下の2点です。
①娯楽を楽しみながらインプットに充てる
②基礎練習に時間を費やす
あなたの性格によってどちらか一方を実践してもいいですし、もちろん両方試してみてもOKです。

それでは、詳しく見ていきましょう♪
①娯楽を楽しみながらインプットに充てる
スランプに陥ったあなたは、脳内の知識とエネルギーを全て出し切ってヘロヘロの状態になっています。絵に必要なのは知識とインスピレーションと創作意欲です。燃料を補給する時間に費やしてみましょう。
人によってインドア派/アウトドア派があると思いますので、ご自身に向いた手段を選択してみてください。あなたの大好きなことで脳の中をいっぱいにしましょう!

私もスランプの時はよくポケモンに没頭しました。
とにかく、感動を受けることです!
そうすれば、また創作意欲が湧いてくることでしょう。
②基礎練習に時間を費やす

でも先生!私は筆を置くのが怖いんです!遊んでいいんですか!?

そんな方はこの方法を実践してみてください!
①では娯楽によるインプットを提案しましたが、もっと直接的にスキルアップやスキルの見直しをしたい人もいるはずです。そんなタイプの人にお薦めするのがこちらです。ご自身の描画スキルの弱点を集中して見つめなおすなど、基礎力の棚卸しに充てるのもおすすめです。
また、絵を描いていてスランプに陥るという状態は、自分の絵に違和感を覚えている状態です。たとえば「目の形がおかしいな」とか「全然可愛く見えないな」といった感情が湧き上がってきます。
まずは、違和感の原因を探りましょう。
あなたの憧れる作家さんの絵をよく研究してみてください。先ほどの「目の形がおかしい」と思った場合は、憧れの作家さんとなにが違うのか、よく研究してみましょう。
瞳の描き込みはどうでしょうか?目尻の下がり具合は?眉の太さは?…など、きっと気付くことがたくさんあるはずです。
自分の絵との違和感の原因をとことん追求することで、スランプを一気に突き抜けることもあります。
スランプ中のNG行動!

スランプ中にやってはいけない行動も紹介しておきます。
やってしまうとよりドツボにはまることもありますので、注意しましょう。
①自分を責める行動
自分のスキル不足を責めたり、自己嫌悪する必要はありません。
スランプは誰しも経験します。落ち込みながら筆を進めるよりも、リフレッシュを兼ねたインプットを図ったり、目的を持って絵の研究をした方がよほど生産的です。
スランプに陥るということは次の段階に進む準備ができたということ。
スキルアップのチャンスが来たと思って、ポジティブに捉えましょう!
②目的なくSNSを長時間見る行動
SNSを開くと容易に他の作家のイラストが目に飛び込んできます。
スランプ中は「この人はなんでこんなに上手く描けるんだろう?それに比べて私は…」などと、不安と嫉妬の雑念が浮かんできがち。
スランプの時はSNSと距離を置くのも手段のひとつです。
スランプ中に他の人の絵を見るときは研究のためなど、明確な目的を持って見るようにしましょう。
さいごに
長時間絵を描いていると、誰しも煮詰まってくるものです。
休憩をこまめに取ってリフレッシュすることも大事です。
定期的に外出したり、気分転換ができる習慣をつけるといいですね。

私は週に3回ジムに行ってストレス発散するようにしています!
スランプに陥ったとしても、決して落ち込まないでください。
新たなスキルが獲得できるチャンスだと思って、思いっきりインプットに時間を当ててみましょう。スランプを超えた先には、きっと新たな世界が待っていますよ!